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ヒットアニメの登竜門として知られる原作なしのオリジナルアニメ。
『機動戦士ガンダム』や『新世紀エヴァンゲリオン』といった人気作ももともとオリジナルアニメとして始まりました。
最近すっかり漫画を原作としたアニメばかりですが、オリジナルアニメも辛うじて健在。『PSYCHO-PASS』『魔法少女まどか☆マギカ』といった作品が社会現象になったのが記憶に新しいところ。
この記事では、ここ10年〜20年くらいに放送されたアニメの中からおすすめのオリジナルアニメだけを紹介します。
次に見るアニメを探すときの参考にしてみてください。
目次(タッチで移動)
2020年代<前半>のおすすめオリジナルアニメTOP5
1. 水星の魔女(2022年)

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話数 | |
TVアニメ1期(2022年) | 12話 |
TVアニメ2期(2023年) | 12話 完結 |
『機動戦士ガンダム』シリーズを原案にしたオリジナル脚本作品『水星の魔女』。
従来のガンダム作品との関係なし。作品単体で楽しめます。
毒親に精神的に支配される少女の成長物語。ロボット技術者の育成学校に入学した少女が、お母さんのために頑張る表向きポップでピュアな学園ドラマ。一方では徐々にそのいびつさが明らかになっていくホラー作品です。
ガンダム作品ならではのバトル要素、SF要素こそあるものの、それ以上にヒューマンドラマの側面が強め。少女マンガのような心理心情をエグってくる作品が好きな人におすすめです。
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2. ODD TAXI(オッドタクシー)(2021年)

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話数 | |
TVアニメ(2021年) | 13話 |
劇場版(2022年) | 1作 完結 |
テレビ東京で放送していたオリジナル脚本アニメ『オッドタクシー』。
とある街を舞台にした人狼ミステリー。女子高生の失踪事件めぐり、関係者らが自白あるいは世間話を繰り広げる会話劇です。
文字どおりの意味で"人狼”と化した人々の人生いろいろトークを展開。同時に「こいつ犯人じゃね?」と思わすスリリングな人間性や価値観が相見える群像劇に近い作品に。
劇場版でひととおり完結。すでに劇場版の配信もあり。一気見するには丁度いい作品です。
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3. Vivy(ヴィヴィ)-Fluorite Eye's Song-(2021年)

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話数 | |
TVアニメ(2021年) | 13話 完結 |
アニメ『進撃の巨人』『SPY×FAMILY』の制作元として知られるWIT STUDIO社が手がけたオリジナル脚本アニメ。
AI暴走による文明崩壊の未来を変えるべく、100年前に生み出された自立型AIロボが時空を超えた歴史改変の旅に出かける王道SF。人間とAIの共存をテーマにしたSFヒューマン作品です。
アニメーション演出が非常に豪華。映像と音楽のマッシュアップが豪華すぎて劇場版アニメを見ているかのよう錯覚するクオリティ。アニメ好きこそ見ておきたい王道アニメの筆頭です。
4. サニーボーイ(2021年)

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話数 | |
TVアニメ(2021年) | 12話 完結 |
『葬送のフリーレン』の制作元として知られるマッドハウス社が手がけたオリジナル脚本アニメ『Sonny Boy』(サニーボーイ)。
学校ごと異世界に漂流した中学生らが、元の世界に戻るべくサバイバル生活を追ったSF青春劇。
教室内のヒエラルキー対立だったり、能力格差だったり、社会で生き残るための処世術だったり、"人生”という名のサバイバルを異世界で疑似展開。SFであり、冒険劇であり、学園ドラマの側面もあり。
考察系SFなので明確なエンディングはありませんが、脳内補完しながら物語を楽しみたい人だと噛みごたえあっておすすめ。
5. リコリス・リコイル(2022年)

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話数 | |
TVアニメ(2022年) | 13話 |
続編(制作決定) |
『ソードアート・オンライン』シリーズで知られる足立慎吾監督が手がけたオリジナル脚本アニメ『リコリス・リコイル』。
日本社会の隠れた治安維持組織「リコリス」の活躍を追ったガンシューティング・アクション。喫茶店で働く少女たちが、裏では犯罪を事前抑止すべくテロリストとの戦いを繰り広げる日常系バトルもの。
そのスピーディーなストーリー展開とキャラクターの可愛さ相まって人気に。続編の制作も決定。とはいえ、TVアニメ全13話でとりあえずで話がまとまってるので一気見するには丁度いい作品です。
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2010年代<後半>のおすすめオリジナルアニメTOP6
1. SSSS.GRIDMAN(2018年)

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話数 | |
TVアニメ(2018年) | 12話 完結 |
TVアニメ(2021年) | 12話 完結 |
劇場版(2023年) | 1作 完結 |
リアリティ重視の日常系・特撮アニメとして人気博した「グリッドマン」。
ウルトラマンの兄弟シリーズである『電光超人グリッドマン』を原案にしたオリジナルアニメ。
巨大ヒーロー「グリッドマン」の力を得た高校生が、どこからともなく現れる"怪獣"の正体に迫る王道の特撮アニメです。
非常に緻密で丁寧な脚本がベースにあり、一見すると日常系アニメかと勘違いする完成度。高校生の淡い恋愛模様もあり、青春かつ日常系かつ特撮ものといったところ。
特撮ならではのバトルシーンもあって特に男性だと総合的に楽しめます。
2021年には事実上の続編「SSSS.DYNAZENON」を放送。2023年には最終章「グリッドマン・ユニバース」を公開。晴れてシリーズ完結。一気見するのにおすすめです。
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2. メガロボクス(2018年)

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話数 | |
TVアニメ1期(2018年) | 13話 |
TVアニメ2期(2021年) | 13話 完結 |
『あしたのジョー』連載50周年を記念して作られたオリジナル脚本アニメ。
地下闘技場でその日暮らしをしていたボクサーが、プロ格闘技「メガロボクス」での成功を目指す王道のスポ根もの。
1970年代アニメのようなダークでハードコアで男くさい雰囲気が作品の味。ハマる人なら間違いなくハマります。
『あしたのジョー』とはストーリー、キャラクターともに関係なし。単体で独立したオリジナル作品なので前知識はいりません。
3. 宇宙よりも遠い場所(2018年)

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話数 | |
TVアニメ(2018年) | 13話 完結 |
『ラブライブ!』シリーズで知られる脚本家、花田十輝のオリジナル脚本アニメ『宇宙よりも遠い場所』。
南極探査に向かった女子高生らの青春活劇。群馬県の片田舎から南極にたどり着くまでのプロセスを心情変化とともに丁寧に描いた作品です。
文部科学省、海上自衛隊、国立極地研究所ら全面協力。写実的なアニメーション風景と相まり、実際に南極に行ったかのごとく錯覚するリアリティ作品に。青春もの、冒険ものとして多面的に楽しめます。
4. 月がきれい(2017年)

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話数 | |
TVアニメ(2017年) | 12話 完結 |
『はたらく細胞』『ちはやふる』の脚本家として知られる柿原優子氏が手がけたオリジナル脚本アニメ。
中学生の恋愛模様を描いた王道の青春・恋愛ドラマ。同じクラスになった文化系男子と陸上部女子が徐々に距離を縮めていく、その過程を丁寧に追った。
むしろ丁寧すぎてむず痒くなる。日本で中学時代を過ごした人なら理解できる事細かなあるある描写が胸にチクチク刺さる。キュンキュンしすぎて痙攣発作起こさぬよう注意。
5. 鉄血のオルフェンズ(2015年)

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話数 | |
TVアニメ1期(2015年) | 25話 |
TVアニメ2期(2016年) | 25話 完結 |
『機動戦士ガンダム』シリーズを原案にしたオリジナル脚本作品『鉄血のオルフェンズ』。
従来のガンダム作品との関係なし。作品単体で楽しめます。
人類の火星移住時代が舞台。文明発展の裏で社会に搾取される少年らが、用心棒稼業で成り上がっていく人生逆転ストーリー。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で知られるアニメ脚本家、岡田麿里が脚本担当。社会に抗い続ける少年らの心情がつぶさに描かれた本格ドラマ仕様の作品です。
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6. 甲鉄城のカバネリ(2016年)

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話数 | |
TVアニメ(2016年) | 12話 |
劇場版(2019年) | 1作 ほぼ完結 |
アニメ『進撃の巨人』を手がけた荒木哲郎監督のオリジナル脚本アニメ。
架空19世紀の日本(のような場所)を舞台にした和製スチームパンクSF。"カバネリ"なる謎の吸血ゾンビから国土を回復すべく戦いを描いた。
作品タイトルにもある”甲鉄城”こと蒸気機関車に乗って冒険&戦うスチームパンク世界観が魅力です。
アニメ『進撃の巨人』制作チームがそのまま制作に参加していることもあり、映像と音楽は最高級クラス。アニメ好きの人なら見ておきたい。
TVアニメだけでほぼ完結。2019年の劇場版はプラスアルファの内容。見ても見なくてもそこまで関係なし。
2010年代<前半>のおすすめオリジナルアニメTOP5
1. PSYCHO-PASS(2012年)

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話数 | |
TVアニメ1期(2012年) | 22話 |
TVアニメ2期(2014年) | 11話 |
劇場版(2015年) | 1作 とりま完結 |
ほか... |
フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」から誕生した人気作『PSYCHO-PASS』(サイコパス)。
22世紀の日本を舞台にしたSF刑事ドラマ。社会の善悪をAIで審判する時代の「正義とは何か」を追った。
見てからの犯罪者だけども、AIでは犯罪者に定義されず、"正義"の定義めぐり葛藤する刑事らの姿を描いた哲学的なテーマが魅力です。
ドラマ『踊る大捜査線』で知られる本広克行監督が脚本担当。2015年の劇場版まで手がけました。
2015年以降もいくつか作品ありますが、ほぼ新章の扱い。まずは2015年の劇場版までチェックしたい。
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2. あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(2011年)

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話数 | |
TVアニメ(2011年) | 11話 |
劇場版(2013年) | 1作 完結 |
2010年代を代表する1作。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」。
アニメ脚本家、岡田麿里の出世作として知られます。
引きこもりの高校生が、小学生時代の友人の霊を成仏させるために旧友らと再会していく青春活劇。
キラキラしていた小学生時代に思いを馳せながら、一方では現在の旧友らとの立ち位置を見せつけられる、よくも悪くも胸が締めつけられる作品です。
埼玉県秩父市がアニメ聖地に。アニメ全般の聖地巡礼ブームにもつながった紛うことなき2010年代を代表する1作です。
3. 魔法少女まどか☆マギカ(2011年)

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話数 | |
TVアニメ(2011年) | 12話 |
劇場版(2013年) | 1作 完結 |
...ほかスピンオフ作品あり |
食わず嫌いせずに見ておきたいアニメランキング第1位『魔法少女まどか☆マギカ』。
アニメ制作会社・シャフトがオリジナルアニメとして制作。<物語>シリーズで知られる新房昭之監督が監督。2010年代どころか日本アニメを代表する1作として挙げられることの多い人気作です。
作品自体は魔法少女もの。魔女と戦う宿命を課せられた魔法少女たちが、終わらぬ戦いや搾取される社会と向き合い、生きる意味を見いだしていく。
見た目とは裏腹にヘビーで鬱で哲学的なお話。
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4. SHIROBAKO(2014年)

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話数 | |
TVアニメ(2014年) | 24話 ほぼ完結 |
劇場版(2020年) | 1作 |
アニメ業界を舞台にしたお仕事アニメ『SHIROBAKO』(しろばこ)。
キラキラどころかブラックすぎるアニメ制作会社の勤務実態をリアルに描き、業界関係者から高い(?)評価を受けた同作。
高卒でアニメ業界に飛び込んだアニメ制作進行、新人声優、脚本家などの奮闘を多面的に描いた。アニメ業界に興味のある人だと所々学べる箇所があるかもしれない。
TVアニメは24話で完結。2020年の劇場版は追加エピソード。TVアニメ版がおもしろかったら劇場版も見ておきたい。
5. 残響のテロル(2014年)

出典:DMM TV
話数 | |
TVアニメ(2014年) | 11話 完結 |
フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送された人気作『残響のテロル』。
東京各地で爆破テロを繰り返す高校生らの正体、そしてその目的を追ったクライム・サスペンス作品です。
ネタバレしかねんので下手なことは言えませんが、とりあえず東京各地の実在の名所を爆破する吹っ飛んだ作品。最終話にはまさかのあれもぶっ放す。日本社会のうっぷんとした空気を破壊します。
『カウボーイビバップ』で知られる渡辺信一郎監督のオリジナル脚本アニメ。アニメーションもちろん音楽も含めて格好いい。全11話で完結します。
2000年代のおすすめオリジナルアニメTOP5
1. コードギアス 反逆のルルーシュ(2006年)

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話数 | |
TVアニメ1期(2006年) | 25話 |
TVアニメ2期(2008年) | 25話 完結 |
劇場版(2019年) | 1作 |
2000年代を代表する人気作。『コードギアス 反逆のルルーシュ』。
架空の大国「ブリタニア」に占領された現代日本が舞台。ブリタニアを打倒し、日本独立を果たすべく、主人公・ルルーシュが救世主「ゼロ」としてブリタニアに戦いを挑む。
いわゆるダークヒーローもの。怒涛の勢いとテンションで話が進むので1話から否応にも引き込まれます。
また、名実ともに厨二キャラの代名詞となったルルーシュの名台詞やポージングにも注目したい。
2017年に劇場版総集編(3部作)を発表。サブタイトルは第1章が『興道』、第2章が『叛道』、第3章が『皇道』。ぱぱっと見たい人だと劇場版総集編でも十分かも。
2019年の劇場版は、TVアニメのその後を描いた続編。TVアニメが面白かったらこっちも見ておきたい。
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2. 機動戦士ガンダム00(2007年)

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話数 | |
TVアニメ1期(2007年) | 25話 |
TVアニメ2期(2008年) | 25話 |
劇場版(2010年) | 1作 完結 |
『ガンダムSEED』と並び人気高い平成ガンダムの一つ、『機動戦士ガンダム00』(ダブルオー)。
本家ガンダムとは関係なし。オリジナル脚本のオリジナル作品です。
24世紀の地球が舞台。世界から戦争を根絶すべく結成された私設武装組織が、あらゆる戦争・紛争への武力介入を続けるダークヒーローもの。
戦争を無くすために、戦争を開始する歪な対立構図をドラマに落とし込んだ。放送当時(2007年当時)の時節柄、「イラクの自由作戦」を掲げてイラクに軍事介入したアメリカを思わす作品です。
ガンダムの登場シーンがこれまた格好いい。登場シーンのBGMがテンション上がります。
2010年に公開した劇場版でひととおり完結。話数こそ長いですが、一気見する価値ある作品です。
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3. 東のエデン(2009年)

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話数 | |
TVアニメ(2009年) | 11話 |
劇場版(2010年) | 2作 完結 |
攻殻機動隊シリーズで知られる神山健治監督が手がけたオリジナルアニメ『東のエデン』。
日本社会の変革ゲームこと「セレソンゲーム」に招待された人々によるデスゲーム作品。各々プレーヤーが100億円の軍資金を使って日本社会を変革。それが達成できない場合は存在が抹消される。
プレーヤーら、各々が考える理想の日本像を実現すべく、カネやテロリズムを活用して日本の閉鎖的な社会システムをぶち壊していく。2009年の作品なので世界観設定など少しばかり古めですが、当時からモヤモヤしてた日本社会の空気感は十分堪能できます。
4. 機動戦士ガンダムSEED(2002年)

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話数 | |
TVアニメ1期(2002年) | 50話 |
TVアニメ2期(2004年) | 50話 |
劇場版(2024年) | 1作 完結 |
『機動戦士ガンダム』シリーズの世界観を原案にしたオリジナル脚本アニメ『機動戦士ガンダムSEED』。
遺伝子操作によって類まれな能力を得て宇宙進出を果たした人類と、遺伝子操作を忌み嫌う旧人類との対立を描いた戦争もの。
"愛”をテーマにしたファーストガンダムを思わす作品でもある。ガンダムの前知識なしで楽しめるのでガンダム入門作としてもおすすめです。
劇場版・最終章『ガンダム SEED FREEDOM』が20年来と公開延期でしたが、2024年に公開開始。ようやく正式に完結しました。
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5. BLOOD+(2005年)

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話数 | |
TVアニメ(2005年) | 50話 完結 |
2000年代の隠れた名作。神山健治監督らが企画したアニメ・プロジェクト『BLOOD』初のアニメーション作品『BLOOD+』。
女子高生が日本刀で切った張ったするダークファンタジー。謎の吸血生物が蔓延る現代日本(&世界)を舞台に、特殊な血を持つ少女が戦いの旅に出る。
王道のダークファンタジーにして王道の冒険もの。
血が飛びまくる男性視聴者を意識した作品でしたが、美形キャラが多くて気づけば女性視聴者の方が増えてた逸話あり。EDはもれなくエモくて泣く。