週末にぱぱっと見れる1クールアニメまとめ。
シリーズもののアニメだとすべて視聴するのに数週間かかったりするが、1クールアニメなら264分(1話22分×12話)、約4時間半で完走可能。週末なら容易に確保できる視聴時間だ。
この記事では、こうした週末にぱぱっと見れる1クールアニメを紹介する。
いずれの作品もハズレなし。ついつい次の話が見たくなる実力作だけ抜粋した。アニメ選びの参考にしてみてほしい。
目次(タッチで移動)
SF・バトルファンタジー
Vivy(ヴィヴィ)-Fluorite Eye's Song-
話数 | |
TVアニメ(2021年) | 13話 完結 |
アニメ『進撃の巨人』『SPY×FAMILY』の制作元として知られるWIT STUDIO社のオリジナル脚本アニメ。
AIをテーマにしたSF作品。AI暴走による文明崩壊の未来を変えるべく、100年前に生み出された世界初の自立型AIロボが時空を超えた歴史改変の旅に出かける。
アニメーション演出が非常に豪華。WIT STUDIOの自社オリジナル作品とあり、自社宣伝がてら本気出した。アニメ好きなら見ておきたい王道アニメとして推薦したい。
甲鉄城のカバネリ
話数 | |
TVアニメ(2016年) | 12話 |
劇場版(2019年) | 1作 ほぼ完結 |
アニメ『進撃の巨人』を手がけた荒木哲郎監督のオリジナル脚本アニメ。
架空19世紀の日本(のような場所)を舞台にしたスチームパンクSF。"カバネリ"と呼ばれる吸血ゾンビから国土を回復すべく戦いを描いた。『進撃の巨人』のほぼ日本版。
アニメ『進撃の巨人』制作チームがそのまま制作に参加していることもあり、映像と音楽は最高級クラス。
TVアニメだけでほぼ完結。2019年の劇場版はプラスアルファの内容。
終末のイゼッタ
話数 | |
TVアニメ(2016年) | 12話 完結 |
『かいけつゾロリ』シリーズなど児童向けアニメの制作元として知られる亜細亜堂のオリジナル脚本アニメ。
架空WW2をモデルにした戦争ファンタジー。魔女の力を得た小国が、軍事侵攻を進めるナチスっぽい大国に立ち向かう。
魔女 vs 戦闘機の戦いを描いたミリタリー作品としての側面も。むしろミリタリーが本命かもしれない。普段は児童向けアニメを作ってる会社とは思えぬ、やりたいことやった吹っ切れた作品で潔し。
ミステリー・サスペンス
ODD TAXI(オッドタクシー)
話数 | |
TVアニメ(2021年) | 13話 |
劇場版(2022年) | 1作 完結 |
2020年代屈指の日常系・人狼ミステリー。
女子高生の失踪事件に巻き込まれたタクシー・ドライバーの物語。
登場人物が全員容疑者。奇しくも同じタクシーに乗車していた容疑者らが、タクシー車内で自白あるいは世間話を繰り広げる。
非常に高度な人狼ミステリーであると同時に、単に世間話してるだけの日常系アニメの側面もあり、そこまで空気は重くない。むしろカジュアルに楽しめる。ミステリー好きの人、日常系アニメ好きの人におすすめ。
残響のテロル
話数 | |
TVアニメ(2014年) | 11話 完結 |
東京で爆破テロを繰り返す高校生らの正体を追ったクライム・サスペンス作品。
東京各地の実在の名所を爆破する吹っ飛んだ作風で話題に。最終話にはまさかのあれもぶっ放す。
『カウボーイビバップ』『サムライチャンプルー』など手がけてきた渡辺信一郎監督のオリジナル脚本アニメ。アニメーションもちろん音楽も含めて格好いい。
特に続編もなく、全11話できれいに完結した。
東のエデン
話数 | |
TVアニメ(2009年) | 11話 |
劇場版(2010年) | 2作 完結 |
攻殻機動隊シリーズで知られる神山健治監督が手がけたオリジナルアニメ。
”日本社会の改革”を目指すデスゲーム。各々プレーヤーが100億円の軍資金を使って日本の閉塞的な社会システム、経済システム、その他もろもろぶち壊していく。
2009年の作品なので作品設定など少しばかり古めだが、当時からモヤモヤしてた日本社会の空気感は十分堪能できる。
すべてがFになる
話数 | |
TVアニメ(2015年) | 11話 とりま完結 |
推理作家・森博嗣の同名小説をアニメ化。
古典的な推理対決ミステリー。孤島にある研究所を訪れた大学助教授が、殺人の過去を持つ謎の博士との推理対決を展開する。
原作小説はシリーズもの。アニメでは第1作のみアニメ化した。きれいに完結してるので1クールアニメとして見るのにちょうどいい。
青春ドラマ
宇宙よりも遠い場所
話数 | |
TVアニメ(2018年) | 13話 完結 |
米NYタイムズ「ベストTVショー」(2018)に選出された実力作。
南極探査に向かった女子高生らの青春活劇。群馬県の片田舎から南極にたどり着くまでのプロセスを心情描写とともに丁寧に描いた。
『ラブライブ!』シリーズで知られる脚本家、花田十輝が執筆したオリジナル作品(原作なし)。13話できれいに完結した。
かげきしょうじょ!!
話数 | |
TVアニメ(2021年) | 12話 オリジナル完結 |
宝塚音楽学校をモチーフにした架空の音楽学校を舞台にした青春劇。
舞台のトップスター目指すヒロインが、仲間たちと切磋琢磨していく王道のスポ根ドラマが展開される。
原作漫画は少女マンガ誌「MELODY」で連載。とことんまでにストレートな少女マンガらしさ、同時に男性でも楽しめる胸アツ要素あり、男女ともに楽しめる。
原作漫画の連載は続いているが、アニメはオリジナル展開でほぼ完結。2ndシーズンは期待薄。1クールアニメとしては丁度いい仕上がり。
ランウェイで笑って
話数 | |
TVアニメ(2020年) | 12話 とりま完結 |
ファッション業界を舞台にしたお仕事ドラマ。
低身長モデルの女子高生が、ファッションデザイナー志望の少年とタッグを組み、パリコレ出演を目指すサクセス・ストーリー。
原作漫画が週刊少年マガジンで連載されたこともあり、男性でも楽しめる胸アツなスポ根ドラマの側面あり。
原作漫画は2021年に完結した。アニメは完結せず。とりあえず1クールアニメとしては丁度いい終わり方してる。先が気になる人は原作漫画も読みたい。
サニーボーイ
話数 | |
TVアニメ(2021年) | 12話 完結 |
『葬送のフリーレン』『ちはやふる』の制作元として知られるマッドハウス社が手がけたオリジナル脚本アニメ。
学校ごと異世界に漂流した中学生らが、元の世界に戻るべくサバイバル生活を追ったSF群像劇。
教室内のヒエラルキー対立だったり、社会で生き残るためのハウツーだったり、"人生”という名のサバイバルを異世界で疑似展開した。
考察好きならたまらない非常に噛みごたえのあるミステリー作品でもある。ストーリーはぶっちゃけ最後まで見ても意味がわからない。各々の考察の中で完結する。
恋愛・ヒューマンドラマ
月がきれい
話数 | |
TVアニメ(2017年) | 12話 完結 |
中学生の恋愛模様を描いた王道の青春・恋愛ドラマ。
同じクラスになった文化系男子と陸上部女子が徐々に距離を縮めていく、その過程をリアルに丁寧に追った。
あまりに丁寧すぎてむず痒くなる。日本で中学時代を過ごした人なら理解できる事細かなあるある描写が胸にチクチク刺さる。
作品の舞台は埼玉県川越市。修学旅行は京都。家族でファミレスは鉄板だから気をつけろ。
荒ぶる季節の乙女どもよ
話数 | |
TVアニメ(2019年) | 12話 完結 |
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で知られる脚本家、岡田麿里が手がけた同名漫画をアニメ化。
"性”に目覚めた女子高生らの葛藤と成長を描いた性春活劇。
アニメだと(漫画だと)あまり描かれることの少ない女性目線の性の話、エロの話を展開。押見修造が推薦コメント書いてただけのことはある。
漫画とアニメがほぼ同時期に完結。アニメは全12話できれいにまとまってる。
恋は雨上がりのように
話数 | |
TVアニメ(2018年) | 12話 完結 |
中年おっさんに恋心寄せる女子高生の淡い青春劇。
あらすじだけ見ると不健全な雰囲気あるが、そこまでヤバい作品ではない。
新海誠監督の名作『言の葉の庭』のような、天井が見えた大人、伸びざかりな若者が交錯するヒューマンドラマといったところ。若者ならではの向こう見ずなまっすぐさを恋愛で代替描写した。
原作漫画はすでに完結。アニメも全12話で完結した。
歴史ドラマ
平家物語
話数 | |
TVアニメ(2022) | 11話 完結 |
日本人なら見ておきたい作品No.1『平家物語』を800年越しのアニメ化。
平家の興隆と滅亡を描いた軍記物語。(原作には登場しない)琵琶法師の少女の目線で作品を追う。
平家物語の内容をそこまでよく知らない人でも問題なし。初見の人でも全11話でおおよそのあらすじが掴める。
監督は山田尚子氏、脚本は吉田玲子氏と往年の京都アニメーションで手腕ふるったビックネーム揃った。
ジョーカー・ゲーム
話数 | |
TVアニメ(2016年) | 12話 とりま完結 |
1930年代、大日本帝国に設置された架空のスパイ機関「D機関」の活躍を描いたスパイアニメ。
世界各地に散らばり、各国の情勢・情報を収集するエージェントの姿を追った。
いずれも1話完結(最初の2話を除く)。原作小説はシリーズものだが、アニメは12話できれいにまとまってる。
重厚な人間ドラマ、およびミステリー要素あり、アニメの完成度は非常に高い。なぜ2ndシーズンが制作されないのか謎。
少し長めだけどおすすめ(一応1クール)
ブギーポップは笑わない
話数 | |
TVアニメ(2019年) | 18話 とりま完結 |
現代ラノベの始祖として名高い『ブギーポップは笑わない』をリメイク。
殺人鬼あるいは英雄として崇められる都市伝説「ブギーポップ」の正体めぐる群像劇。
ミステリー好きにはたまらない作品。複数の時間軸から描かれるストーリーが重なって伏線回収される気持ちよさあり。
原作ラノベは1998年に発表。<物語>シリーズで知られる作家の西尾維新が”神”と崇める作品でもある。世界観なりストーリーなり雰囲気なり、随所に現代ラノベのテイスト見られる。
アニメでは原作の数巻を全18話で上手くまとめた。一気見するにはちょうどいい。
氷菓
話数 | |
TVアニメ(2012年) | 22話 とりま完結 |
京都アニメーションが制作した日常系ミステリー。
高校生らが日常のふとした疑問や謎を解読していく、人が死なないミステリー。
京都アニメーションならではの丁寧なアニメーション描写と相まって、夏休みが恋しくなる屈指の青春ドラマに仕上がった。作中舞台の岐阜県高山市は同作で一躍アニメ聖地としてポジション確立した。
原作小説が完結しておらず(というかほぼストップ)、今日まで2ndシーズンが作られず。