ヒットアニメの登竜門として知られる原作なしのオリジナルアニメ。『機動戦士ガンダム』や『新世紀エヴァンゲリオン』といった人気作ももともとオリジナルアニメとして始まりました。
最近すっかり漫画を原作としたアニメが人気ですが、オリジナルアニメもまだ辛うじて健在。最近だと『PSYCHO-PASS』『魔法少女まどか☆マギカ』といった作品が社会現象になったのが記憶に新しいところ。
この記事では、ここ10年〜20年くらいに放送されたアニメの中からおすすめのオリジナルアニメだけを紹介します。
2020年代<前半>のオリジナルアニメ一覧
リコリス・リコイル(2022年)
話数 | |
TVアニメ(2022年) | 13話 |
続編(制作決定) |
『ソードアート・オンライン』シリーズで知られる足立慎吾監督が手がけたオリジナル脚本アニメ。
現代日本を舞台にしたガン・アクション作品。喫茶店で働く少女たちが、裏では犯罪を抑止すべくテロリストと戦いを繰り広げる日常系バトルサスペンス。キャラクターの心情変化を丁寧に追う脚本が人気だった。
続編の制作も決定した(※物語自体はTVアニメ13話分できれいにまとまってる)。
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水星の魔女(2022年)
話数 | |
TVアニメ1期(2022年) | 12話 |
TVアニメ2期(2023年) | 12話 完結 |
『機動戦士ガンダム』シリーズを原案にしたオリジナル脚本作品『水星の魔女』。従来のガンダム作品との関係なし。作品単体で楽しめる。
ガンダム作品では珍しい学園ドラマ。ロボット技術者の育成学校に入学した少女が学園めぐる陰謀に巻き込まれていく。
それとなく”毒親”をテーマに描いた作品であり、心理心情をエグってくるグロテスクさあり。子どもの権利が主張される現代ならではのガンダム作品として楽しめる。
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ODD TAXI(オッドタクシー)(2021年)
話数 | |
TVアニメ(2021年) | 13話 |
劇場版(2022年) | 1作 完結 |
漫画『セトウツミ』作者の此元和津也氏が担当したオリジナル脚本アニメ『オッドタクシー』。
とある街を舞台にした人狼ミステリー。女子高生の失踪事件めぐる容疑者らが、タクシー車内で自白あるいは世間話を繰り広げる会話劇。
非常に高度な人狼ミステリーであると同時に、多種多様な人々の生活が垣間見える日常系アニメの側面あり。テレビ東京の深夜ドラマを見てるような雰囲気でカジュアルに楽しめる。
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Vivy(ヴィヴィ)-Fluorite Eye's Song-(2021年)
話数 | |
TVアニメ(2021年) | 13話 完結 |
アニメ『進撃の巨人』『SPY×FAMILY』の制作元として知られるWIT STUDIO社が手がけたオリジナル脚本アニメ。
「AI」テーマにしたSF作品。AI暴走による文明崩壊の未来を変えるべく、未来から来たAIロボが100年にわたる時空を超えた歴史改変の旅に出かける。
WIT STUDIOの自社オリジナル作品とあり、アニメーション演出も豪華。自社宣伝がてら本気出した。アニメ好きなら間違いなくチェックしておきたい。
サニーボーイ(2021年)
話数 | |
TVアニメ(2021年) | 12話 完結 |
『葬送のフリーレン』の制作元として知られるマッドハウス社が手がけたオリジナル脚本アニメ。
学校ごと異世界に漂流した中学生らが、元の世界に戻るべくサバイバル生活を追ったSF青春劇。
教室内のヒエラルキー対立だったり、能力格差だったり、社会で生き残るための処世術だったり、"人生”という名のサバイバルを異世界で疑似展開した。
考察系SFなので明確なエンディングはないが、脳内補完で物語を楽しみたい人だと噛みごたえあっておすすめ。
ワンダーエッグ・プライオリティ(2021年)
話数 | |
TVアニメ(2021年) | 13話 完結 |
ドラマ脚本家の野島伸司が手がけた初のアニメーション作品『ワンダーエッグ・プライオリティ』。
不登校の中学生が、ファンタジー世界で成長していくヒューマンドラマ。友だちが手に入る謎の卵ガチャ「ワンダーエッグ」をたたき台に、中高生ならではの複雑な人間関係模様を展開していく。
アニメビジュアルだけ見るとものいっそポップなイメージあるが、作品、ストーリー、演出ともにかなり重め。いじめや不登校など学校を舞台にした社会問題をドラマ化してきた野島伸司らしさがよくも悪くもあり。
2010年代<後半>のオリジナルアニメ一覧
SSSS.GRIDMAN(2018年)
話数 | |
TVアニメ(2018年) | 12話 完結 |
TVアニメ(2021年) | 12話 完結 |
劇場版(2023年) | 1作 完結 |
リアリティ重視の日常系・特撮アニメとして人気博した「グリッドマン」。
ウルトラマンの兄弟シリーズである特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』を原案にオリジナルアニメ化。巨大ヒーロー「グリッドマン」の力を得た主人公が、どこからともなく現れる怪獣の正体に迫る。
特撮ものだが、非常に丁寧な脚本がベースにあり、一見すると日常系アニメかと勘違いする完成度。というか空気感あり。
2021年には事実上の続編「SSSS.DYNAZENON」を放送。2023年には最終章「グリッドマン・ユニバース」を公開。晴れてシリーズ完結した。
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宇宙よりも遠い場所(2018年)
話数 | |
TVアニメ(2018年) | 13話 完結 |
『ラブライブ!』シリーズで知られる脚本家、花田十輝が執筆したオリジナル脚本作品。2018年の米NYタイムズ「ベストTVショー」に選出された実力作。
南極探査に向かった女子高生らの青春活劇。群馬県の片田舎から南極にたどり着くまでのプロセスを心情描写とともに丁寧に描いた。
文部科学省、海上自衛隊、国立極地研究所ら全面協力。写実的なアニメーション風景と相まり、実際に南極に行ったかのごとく錯覚するリアリティ重視の作品に。
ゾンビランドサガ(2018年)
話数 | |
TVアニメ1期(2018年) | 12話 |
TVアニメ2期(2021年) | 12話 |
MAPPAが手がけたオリジナル脚本アニメ『ゾンビランドサガ』。
訳あって死に、ゾンビとなって復活した少女たちがアイドル活動するブラックコメディ作品。佐賀県を舞台にした(ゆえに"サガ”)。
TVアニメは2期まで展開。映画化が決定したものの、2024年現在、すでに制作中止したかのような雰囲気に。
メガロボクス(2018年)
話数 | |
TVアニメ1期(2018年) | 13話 |
TVアニメ2期(2021年) | 13話 完結 |
『あしたのジョー』連載50周年を記念して作られたオリジナル脚本アニメ。
地下闘技場でその日暮らしをしていたボクサーが、プロ格闘技「メガロボクス」での成功を目指す王道のスポ根もの。
『あしたのジョー』とはストーリー、キャラクターともに関係なし。単体で独立したオリジナル作品として楽しめる。
男性向けに特化した硬派な作品。1970年代アニメのようなダークでハードコアで男くさい雰囲気が作品の味に。ハマる人なら間違いなくハマる。
月がきれい(2017年)
話数 | |
TVアニメ(2017年) | 12話 完結 |
『はたらく細胞』『ちはやふる』の脚本家として知られる柿原優子が手がけたオリジナル脚本アニメ。
中学生の恋愛模様を描いた王道の青春・恋愛ドラマ。同じクラスになった文化系男子と陸上部女子が徐々に距離を縮めていく、その過程を丁寧に追った。
むしろ丁寧すぎてむず痒くなる。日本で中学時代を過ごした人なら理解できる事細かなあるある描写が胸にチクチク刺さる。キュンキュンしすぎて痙攣発作起こさぬよう注意。
正解するカド(2017年)
話数 | |
TVアニメ(2017年) | 12話 完結 |
名作になり損ねた迷作『正解するカド』。
高次元からやってきた謎の生命体「ヤハクィザシュニナ」との対話あるいは駆け引きを描いたSFもの。未知との対話や相互理解をテーマにした非常に深みのある脚本が特徴だった...
7話くらいまでは100点満点のでき。覇権アニメも間違いないと言われた。ただ、8話以降に減速。最終的にマイナス100点くらいの仕上がりになった惜しまれる1作。この作品を見ずして2010年代のオリジナルアニメは語れない。
ユーリ!!! on ICE(2016年)
話数 | |
TVアニメ(2016年) | 12話 |
フィギュアスケートを題材にしたオリジナルアニメ『ユーリ!!! on ICE』。
漫画家の久保ミツロウが原案を手がけ、特に女性視聴者から爆発的な人気を得た。試合の滑走シーンも非常になめらか。アニメとは思えない動きで度肝を抜いた。アニメーション制作は『呪術廻戦』で知られるMAPPAが担当した。
続編となる劇場版が公開予定だったが、2024年、制作中止が発表された。
甲鉄城のカバネリ(2016年)
話数 | |
TVアニメ(2016年) | 12話 |
劇場版(2019年) | 1作 ほぼ完結 |
アニメ『進撃の巨人』を手がけた荒木哲郎監督のオリジナル脚本アニメ。
架空19世紀の日本(のような場所)を舞台にしたスチームパンクSF。"カバネリ"と呼ばれる吸血ゾンビから国土を回復すべく戦いを描いた。『進撃の巨人』のほぼ日本版。
アニメ『進撃の巨人』制作チームがそのまま制作に参加していることもあり、映像と音楽は最高級クラス。アニメ好きの人なら見ておきたい。
TVアニメだけでほぼ完結。2019年の劇場版はプラスアルファの内容。見ても見なくてもそこまで関係ない。
終末のイゼッタ(2016年)
話数 | |
TVアニメ(2016年) | 12話 完結 |
『忍たま乱太郎』の制作元として知られる亜細亜堂のオリジナル脚本アニメ。
架空WW2をモデルにした戦争ファンタジー。魔女の力を得た小国が、軍事侵攻を進めるナチスっぽい大国に立ち向かう。
魔女 vs 戦闘機の戦いを描いたミリタリー作品としての側面も。むしろミリタリーが本命かもしれない。普段は児童向けアニメを作ってる会社とは思えぬ、本格的なミリタリー描写がなにより魅力。
鉄血のオルフェンズ(2015年)
話数 | |
TVアニメ1期(2015年) | 25話 |
TVアニメ2期(2016年) | 25話 完結 |
『機動戦士ガンダム』シリーズを原案にしたオリジナル脚本作品『鉄血のオルフェンズ』。従来のガンダム作品との関係なし。作品単体で楽しめる。
人類の火星移住時代が舞台。文明発展の裏で社会に搾取される少年らが、用心棒稼業で成り上がっていく人生逆転ストーリー。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で知られるアニメ脚本家、岡田麿里が脚本担当。社会に抗い続ける少年らの心情がつぶさに描かれた本格ドラマ仕様の作品に。
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2010年代<前半>のオリジナルアニメ一覧
SHIROBAKO(2014年)
話数 | |
TVアニメ(2014年) | 24話 ほぼ完結 |
劇場版(2020年) | 1作 |
アニメ業界を舞台にしたお仕事アニメ『SHIROBAKO』(しろばこ)。
キラキラどころかブラックすぎるアニメ制作会社の勤務実態をリアルに描き、業界関係者から高い(?)評価を受けた同作。高卒でアニメ業界に飛び込んだアニメ制作進行、新人声優、脚本家などの奮闘を多面的に描き上げた。アニメ業界に興味のある人だと所々学べる箇所があるかもしれない。
TVアニメは24話で完結。2020年の劇場版は追加エピソードでからなずしも視聴する必要はない。TVアニメ版がおもしろかったら劇場版も見ておきたい。
残響のテロル(2014年)
話数 | |
TVアニメ(2014年) | 11話 完結 |
『カウボーイビバップ』『サムライチャンプルー』など手がけてきた渡辺信一郎監督のオリジナル脚本アニメ。
東京で爆破テロを繰り返す高校生らの正体を追ったクライム・サスペンス作品。東京各地の実在の名所を爆破する。最終話にはまさかのあれもぶっ放す。
ストーリーよりかはノリと勢いを楽しむべき作品だが、それでもそのぶっ放しぶり、勢いのよさは見もの。ついつい最終話まで見たくなる。特に続編もなく全11話で完結したので一気見したい人にもおすすめ。
ラブライブ!(2013年)
話数 | |
TVアニメ1期(2013年) | 13話 |
TVアニメ2期(2014年) | 13話 |
劇場版(2015年) | 1作 完結 |
...ほか後継作品あり |
2010年に立ち上げられたアイドルアニメ企画から始まり、現在なおシリーズ展開される人気コンテンツに成長した『ラブライブ!』。
その人気を確立したのが2013年放送の初代『ラブライブ!』。廃校寸前の母校を救うためスクールアイドルとなった女子高生らの奮闘を描いた。
2024年時点で4シリーズ展開されるものの、いずれも独立した世界観の作品に。初代ラブライブ!に関しては2015年の劇場版でひととおり完結する。
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たまこまーけっと(2013年)
話数 | |
TVアニメ(2013年) | 12話 |
劇場版(2014年) | 1話 完結 |
『けいおん!』で知られる山田尚子監督が手がけたオリジナル脚本アニメ。
京都にあるとある商店街(出町桝形商店街)を舞台にした下町コメディ。人語を喋る謎の鳥に追い回されては、奇しくも人生を謳歌していく女子高生のドタバタ成長劇。
2014年に公開した映画『たまこラブストーリー』でシリーズ完結した。
凪のあすから(2013年)
話数 | |
TVアニメ(2013年) | 26話 完結 |
P.A.WORKSが手がけたオリジナル脚本アニメ。
陸で暮らす人間、海で暮らす人間が共存する世界を舞台にした恋愛ファンタジー。青春あるいはギトギトな人間関係や「好き」めぐる葛藤をつぶさに描き出した。
シリーズ構成は岡田麿里(代表作:あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。)が担当。花江夏樹&花澤香菜が主演した。
ガールズ&パンツァー(2012年)
話数 | |
TVアニメ(2012年) | 12話 |
OVA(2014年) | 1話 |
劇場版(2016年) | 1作 |
劇場版(2017年〜) | 全6作予定 |
”ガルパン”の愛称で知られる人気アニメ。『クレヨンしんちゃん』を手がけた水島努監督のオリジナル作品として制作された。
戦車の乗りこなしが乙女のたしなみとされる架空日本が舞台。戦車戦の全国大会優勝を目指す女子高生らが奮闘する。
排ガスの音一つまでこだわった細かな演出がミリオタから高い評価。『クレヨンしんちゃん』の劇場版でも見られた水島努監督の戦車へのこだわりがいかんなく発揮された。
茨城県大洗町を作中舞台としており、アニメヒットで同町への聖地巡礼ブームが到来した。
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PSYCHO-PASS(サイコパス)(2012年)
話数 | |
TVアニメ1期(2012年) | 22話 |
TVアニメ2期(2014年) | 11話 |
劇場版(2015年) | 1作 とりま完結 |
ほか... |
ドラマ『踊る大捜査線』で知られる本広克行監督が制作したオリジナル脚本アニメ『PSYCHO-PASS』。
22世紀の日本を舞台にしたSF刑事ドラマ。社会の善悪をAIで審判する時代の「正義とは何か」を追った。見てからの犯罪者だけども、AIでは犯罪者に定義されない、正義の定義めぐり葛藤する刑事らの姿を描いた。
2015年に公開した劇場版でとりあえず完結。以降もいくつか作品あるが、新章の扱い。まずは2015年の劇場版まで見ておきたい。
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あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(2011年)
話数 | |
TVアニメ(2011年) | 11話 |
劇場版(2013年) | 1作 完結 |
2010年代を代表する1作。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」こと"あの花"。アニメ脚本家、岡田麿里の出世作として知られる。
引きこもりの高校生が、小学生時代の友人の霊を成仏させるために旧友らと再会していく青春活劇。
キラキラしていた小学生時代に思いを馳せながら、一方では現在の旧友らとの立ち位置を見せつけられる、よくも悪くも胸が締めつけられる作品に。埼玉県秩父市を舞台に描かれ、アニメの大ヒットで同市への聖地巡礼ブームを加速させた。
魔法少女まどか☆マギカ(2011年)
話数 | |
TVアニメ(2011年) | 12話 |
劇場版(2013年) | 1作 完結 |
...ほかスピンオフ作品あり |
2010年代どころか日本アニメを代表する1作として挙げられることの多い『魔法少女まどか☆マギカ』。
アニメ制作会社・シャフトがオリジナルアニメとして制作。<物語>シリーズで知られる新房昭之監督が監督した。
物語は魔法少女もの。魔女と戦う宿命を課せられた魔法少女たちが、終わらぬ戦いや搾取される社会構図と向き合い、生きる意味を見いだしていく。
さながら魔法少女と魔女のマッチポンプ社会の中で、いずれは次世代の魔法少女に打ち破られる宿命にある少女たちが、「何のために生きるのか」を探していく哲学的な作品に。
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花咲くいろは(2011年)
話数 | |
TVアニメ(2011年) | 26話 完結 |
P.A.WORKS制作。『SHIROBAKO』(2014)と並ぶお仕事アニメの代表作。
わけあって旅館の仲居になった女子高生の奮闘劇。石川県の温泉街「湯涌温泉街」をモデルにしており、一躍アニメ聖地に。
脚本は岡田麿里、キャラクター原案は岸田メルが担当した。
Angel Beats!(2010年)
話数 | |
TVアニメ(2010年) | 13話 完結 |
P.A.WORKS制作のオリジナルアニメ。2000年代に一斉を風靡したゲームブランド「Key」の麻枝准が脚本担当した。
死後の学園を舞台にした学園青春ドラマ。成仏(というか転生)できない魂たちが第2のキャンパスライフを開始する。現在で言う”異世界転生ものアニメ”。
2000年代のオリジナルアニメ一覧
東のエデン(2009年)
話数 | |
TVアニメ(2009年) | 11話 |
劇場版(2010年) | 2作 完結 |
攻殻機動隊シリーズで知られる神山健治監督が手がけたオリジナル脚本アニメ。
”日本社会の改革”を目指すデスゲーム。各々プレーヤーが100億円の軍資金を使って日本の閉塞的な社会システム、経済システム、その他もろもろぶち壊していくサスペンスもの。
2009年の作品なので作品設定など少しばかり古めだが、当時からモヤモヤしてた日本社会の空気感は十分堪能できる。
電脳コイル(2007年)
話数 | |
TVアニメ(2007年) | 26話 |
2007年当時では珍しいAR(拡張現実)をテーマにしたSF作品。NHKで放送していた。
ARメガネが普及した未来の日本を舞台にした日常系アニメ。ARによって蘇る地域伝承や怪談話をテーマに物語が展開する。
機動戦士ガンダム00(2007年)
話数 | |
TVアニメ1期(2007年) | 25話 |
TVアニメ2期(2008年) | 25話 |
劇場版(2010年) | 1作 完結 |
ガンダムSEEDと並び人気高い平成ガンダムの一つ、『機動戦士ガンダム00』(ダブルオー)。
24世紀の地球が舞台。世界から戦争を根絶すべく結成された私設武装組織が、あらゆる戦争・紛争への武力介入を続けるダークヒーローもの。
戦争を無くすために、戦争を開始する歪な対立構図をドラマに落とし込んだ。放送当時(2007年当時)の時節柄、「イラクの自由作戦」を掲げてイラクに軍事介入したアメリカを思わす作品に。
2010年の劇場版でひととおり完結した。
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コードギアス 反逆のルルーシュ(2006年)
話数 | |
TVアニメ1期(2006年) | 25話 |
TVアニメ2期(2008年) | 25話 完結 |
劇場版(2019年) | 1作 |
2000年代を代表する人気作。『コードギアス 反逆のルルーシュ』。『機動戦士ガンダム』の制作元であるサンライズ社のオリジナルアニメとして展開された。
架空の大国「ブリタニア」に占領された現代日本が舞台。ブリタニアを打倒し、日本独立を果たすべく、主人公・ルルーシュが救世主「ゼロ」としてブリタニアに戦いを挑む。
いわゆるダークヒーローもの。怒涛の勢いとテンションで話が進むので1話から否応にも引き込まれる。名実ともに厨二キャラの代名詞となったルルーシュの名台詞やポージングにも注目したい。
2017年には劇場版総集編(3部作)が制作された。サブタイトルは第1章が『興道』、第2章が『叛道』、第3章が『皇道』。2019年にはTVアニメのその後を描いた映画『復活のルルーシュ』も公開した。
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BLOOD+(2005年)
話数 | |
TVアニメ(2005年) | 50話 完結 |
女子高生が日本刀で切った張ったするダークファンタジー。謎の吸血生物が蔓延る現代日本(&世界)を舞台に、特殊な血を持つ少女が戦いの旅に出る。
神山健治監督らが企画したアニメ・プロジェクト『BLOOD』初のアニメーション作品。血が飛びまくる男性視聴者を意識した作品だったが、美形キャラが多くて気づけば女性視聴者の方が増えてた逸話あり。EDはもれなくエモくて泣く。
蒼穹のファフナー(2004年)
話数 | |
TVアニメ(2004年) | 26話 |
SPアニメ(2005年) | 1話 |
劇場版(2010年) | 1話 |
TVアニメ2期(2015年) | 26話 |
OVA(2019年) | 12話 完結 |
2000年代を代表する人気作の一つ『蒼穹のファフナー』(そうきゅうのファフナー)。
未知の生命体により侵略された22世紀の地球が舞台。少年少女ら巨大ロボット“ファフナー”を乗り戦う王道のSFバトルファンタジー。
アニメ『ZOIDS』の制作元として知られたXEBECがアニメーション制作。(当時では珍しい)3DCGを活用した派手な戦闘シーンも見どころ。キャラデザは『ガンダムSEED』の平井久司が担当した。
かれこれ10年以上とアニメ化されたが、2019年のOVA『蒼穹のファフナー THE BEYOND』でひととおり作品完結した。
機動戦士ガンダムSEED(2002年)
話数 | |
TVアニメ1期(2002年) | 50話 |
TVアニメ2期(2004年) | 50話 |
劇場版(2024年) | 1作 完結 |
『機動戦士ガンダム』シリーズの世界観を原案にしたオリジナル脚本アニメ『機動戦士ガンダムSEED』。
遺伝子操作によって類まれな能力を得て宇宙進出を果たした人類と、遺伝子操作を忌み嫌う旧人類との対立を描いた。
"愛”をテーマにしたファーストガンダムを思わす作品でもある。ガンダムの前知識なしで楽しめるのでガンダム入門作としてもおすすめ。
劇場版・最終章『ガンダム SEED FREEDOM』が20年来と公開延期だったが、2024年に公開開始。ようやく正式に完結した。
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