【名作多し】2クールで完結する！おすすめアニメまとめ

▶ 手塚治虫の未完の大作『どろろ』を50年ぶりにアニメ化

戦国時代を舞台にしたバトルファンタジー『どろろ』。

父親が受けた呪い（妖術）により身体が欠損した状態で生まれた主人公・百鬼丸。呪いを打ち倒し、自らの身体と人生を取り戻すために旅に出る。原作は1960年代に週刊少年サンデーで連載された王道の少年マンガです。

いつの時代にもある「父親 vs 息子」の葛藤を作品に落とし込んだ。手塚治虫が天才たらしめん理由。アニメーション制作はMAPPAが担当。戦闘シーンなど迫力あって見もの。

原作漫画は完結していませんが、アニメではオリジナルの最終回を用意して完結。一気見したい人にもおすすめです。

▼ OP動画

▼ 作品の雰囲気がわかるPV（戦闘シーンあり）

▶ 人間を知るための異色の冒険劇『葬送のフリーレン』

1000年の時間を生きるエルフが、人間の友人を亡くして覚えた”悲しさ”の正体を知るべく旅に出る冒険ファンタジー『葬送のフリーレン』。

100年ちょいしか生きられない人間の人生の意義を、過去の英雄談から紐解いていく哲学的な作品です。

非常に丁寧で綿密な心情描写が魅力。原作漫画は週刊少年サンデー連載ですが、一見すると青年向け雑誌でありそうな大人向けの作品。気持ち20歳も超えてる人だと話がしっくり来そう。

原作漫画は連載中。アニメは全28話でキリがいいところで見終わります。2クールアニメとして考えると丁度いい仕上がり。

▼ OP動画

▼ 作品の雰囲気がわかるPV

▶ 1990年代の人気漫画『寄生獣』（きせいじゅう）を初のアニメ化

人間を食料とする地球外生物「パラサイト」との戦いを描いたダークファンタジー『寄生獣』。

パラサイトと共存する身体になった主人公が、ただ戦うだけでは解決できぬ食物連鎖や生命倫理といった哲学的テーマと向き合っていく。

「寄生獣は哲学」言われん所以。食物連鎖の頂点にあると勘違いしていた現代人類の浅はかさを辛辣に描き出した社会派作品の側面あります。

TVアニメは全25話で完結。グロ描写が多めなので苦手な人は注意。

▶ 不朽の名作『宇宙戦艦ヤマト』を現代リメイク

1970年代に社会現象になった人気アニメ『宇宙戦艦ヤマト』。

荒廃した地球を救うため、超常テクノロジーを持った惑星「イスカンダル」を目指す宇宙冒険もの。西暦2199年の地球と宇宙を舞台に、太陽系を超えて銀河系まで旅する宇宙ロマンの塊です。

古参向けよりかは、新規ファン（若者ファン）の獲得を目指して今回リメイク。3DCGをふんだんに活用した派手な戦闘シーンが注目を集めました。

そして、なにより原作者・松本零士が50年前に描いた、今見ても色あせないSF考察やSF描写が見どころです。

TVアニメは全26話で完結。以降のシリーズ作品もアニメ化あり、宇宙戦艦ヤマト2199が気に入ったらチェックしたい（詳しく）。

▼作品のおおよその雰囲気がわかるPV（もともと全7部の劇場版として公開していた）

▶ 毒親との戦いを描いた異色のガンダム作品『水星の魔女』

『機動戦士ガンダム』シリーズを原案にしたオリジナル脚本作品『水星の魔女』。従来のガンダム作品との関係なし。ガンダム初見の人でも問題なく楽しめます。

毒親に精神的に支配される少女の成長物語。ロボット技術者の育成学校に入学した少女が、お母さんのために頑張る表向きポップでピュアな学園ドラマ。一方では徐々にそのいびつさが明らかになっていくホラーあり。

ガンダム作品ならではのバトル要素、SF要素こそあるものの、それ以上にヒューマンドラマの側面が強い。少女マンガのような心理心情をエグってくる作品が好きな人にこそおすすめです。

▼ あらすじ動画

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▶ 日常系 ✗ 特撮アニメ『グリッドマン』

ウルトラマンの兄弟シリーズである『電光超人グリッドマン』を原案にしたオリジナルアニメ『グリッドマン』。

巨大ヒーロー「グリッドマン」の力を得た高校生が、どこからともなく現れる"怪獣"の正体に迫る王道の特撮アニメです。

非常に緻密で丁寧な脚本がベースにあり、一見すると日常系アニメかと勘違いする完成度。高校生の淡い恋愛模様もあり、青春かつ日常系かつ特撮ものといったところ。

特撮ならではのバトルシーンもあって特に男性だと総合的に楽しめます。

TVアニメは12話で完結。2021年には事実上の続編「SSSS.DYNAZENON」を放送。2023年には最終章「グリッドマン・ユニバース」を公開。晴れてシリーズ完結しました。

▼ OP動画

▼ 作品の雰囲気

▶ 社交ダンスを題材にしたスポ根・青春アニメ

将来の夢がない男子中学生が、社交ダンスの才能を開花させていく王道スポ根『ボールルームへようこそ』。

競技スポーツとしての”社交ダンス”をバトル作品に仕上げた意欲作。ついつい先の展開が知りたくなる胸熱ストーリーが魅力です。

原作は月刊少年マガジンで連載される同名漫画（現在は休載中）。アニメは作者公認の原作の先取り展開でとりあえず完結。全24話でキリのいいところで見終わります。

▶ 人が死なない日常系ミステリー『氷菓』

京都アニメーションが制作した人気作『氷菓』（ひょうか）。

高校生らが日常のふとした疑問や謎を解読していく、人が死なないミステリー。とある学校を舞台に先輩の謎、学校の謎、地域の謎など気になれば気になる、ちょっとした日常の謎を考察する会話劇です。

京都アニメーションならではの丁寧なアニメーション描写と相まって熱狂的なファン生んだ同作。静かで物憂げな雰囲気が作品の味に。作中舞台は岐阜県高山市。アニメ聖地としてもすっかりおなじみに。

原作小説は完結していませんが（ほぼ連載ストップ）、アニメはとりあえずキリがいいところで終了。2クールアニメとして一気見したい人だと丁度いい作品です。

▼ OP動画

▼ 作品の雰囲気

▶ クラシック音楽を題材にしたヒューマンドラマ

フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」で放送していた人気作『四月は君の嘘』。

訳あってピアノが弾けなくなった元神童ピアニストが、個性的な演奏するヴァイオリニストと出会い、再び音楽と向き合っていく再生の物語。

アニメは全22話で完結（原作漫画をちょいリサイズ）。一気見するのに丁度いい話数で収まってます。

▶ ゆるふわだが、実はものいっそシリアスなヒューマンドラマ

障害（身体障害）を持った王子様を主人公に描いた冒険劇『王様ランキング』。

耳が聞こえず、言葉も喋れず、「王の器ではない」と周囲の人間に罵られながらも、ひたむきに王様になるべく努力していく成長物語です。

作品テーマの重さに照らして作風はふんわり、ゆるやか。子どもでも楽しめるポップでカジュアルな作品に。

なおかつ「障害者はかわいそうなのか？弱者なのか？」といった道徳的テーマをさらりと展開する1話1話深みのある魅せる作品です。

アニメは全23話でほぼ完結。原作漫画だと以降も話が続きますが、原作が休載中で今後の展開は見込み薄。

▶ 『あしたのジョー』連載50周年を記念して作られたオリジナル脚本アニメ

ボクシング漫画『あしたのジョー』の連載50周年記念作として作られた格闘技アニメ『メガロボクス』。

地下闘技場でその日暮らしをしていたボクサーが、プロ格闘技「メガロボクス」での成功を目指す王道スポ根です。

1970年代アニメのようなダークでハードコアで男くさい雰囲気が作品の味。男性なら9割方がハマるやつ。

『あしたのジョー』とはストーリー、キャラクターともに関係なし。単体で独立したオリジナル作品として楽しめます。

▼ YouTube上で1話の無料配信あり

▶ 『デスノート』コンビ（大場つぐみ×小畑健）が再度のタッグ組んだ人気作『プラチナエンド』

2010年代に連載していたデスゲーム漫画『プラチナエンド』。

”神”候補を決める戦いに選抜された13人の人間によるバトルロイヤル。自死願望が強かった”神”候補らが、各々の知恵と策略を駆使してバトルロイヤルを勝ち抜き。奇しくも生きる意味を見いだしていく作品です。

『デスノート』以上に暗めのトーンの作品。というか相当に鬱な作品ですが、生きる意味を探して奮闘する前向きな作品ではある。人生哲学を重視した作品を探している人だと丁度いい教材かもしれない。

▶ アニメ業界を舞台にしたお仕事アニメ『SHIROBAKO』

キラキラどころかブラックすぎるアニメ制作会社の勤務実態をリアルに描き、業界関係者から高い（？）評価を受けた同作。

高卒でアニメ業界に飛び込んだアニメ制作進行、新人声優、脚本家などの奮闘を多面的に描き上げた。アニメよりもアニメ業界そのものに興味のある人だと所々学べる要素があるかもしれない。

TVアニメは24話で完結。2020年の劇場版は追加エピソードでからなずしも視聴する必要なし。TVアニメ版がおもしろかったら劇場版も見ておきたい。

▶ お仕事アニメの代表格『花咲くいろは』

P.A.WORKSが制作。『SHIROBAKO』と並ぶお仕事アニメの代表作。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で知られる脚本家、岡田麿里が脚本執筆した。

わけあって旅館の仲居になった女子高生の奮闘劇。女将となるべく努力・成長する王道のお仕事ドラマ。

石川県の温泉街「湯涌温泉街」をモデルにしており、同作のヒットで一躍アニメ聖地として知られるように。

TVアニメだけでほぼ完結。劇場版はプラスアルファの内容です。

▶ 後世に伝えたい。2000年代アニメの隠れた名作にして迷作

ひきこもり青年 × 宗教2世ヒロインが生きる喜び探していくブラック青春コメディ『N・H・Kにようこそ!』。

大学を中退してニートしてる青年が、謎多き宗教2世ヒロインとともに社会復帰すべく奔走する。作品ジャンル的にはお仕事ドラマに近い仕上がりです。

原作は2001年に発表された小説。奇しくも現在でも違和感ない世界観の作品。ニートにしろ宗教2世にしろ日本社会のアンダーグラウンドな世界がここにあり。

ちなみに”NHK"とは日本ひきこもり協会（Nihon Hikikomori Kyokai）の略で造語。日本放送協会ことNHKとは関係ない。

▶ 現代ラノベの始祖『ブギーポップは笑わない』をリメイク

殺人鬼あるいは英雄として崇められる都市伝説「ブギーポップ」の正体めぐる群像ミステリー。

複数の時間軸、多様な人物の視点から紡がれる王道ミステリー。回を追うごとに伏線回収されてく気持ちよさあり。

原作ラノベは1998年に発表。＜物語＞シリーズで知られる作家の西尾維新が”神”と崇める作品でもある。世界観なりストーリーなり雰囲気なり、随所に現代ラノベのテイスト見られる。ラノベ好きな人なら確実にチェックしておきたい。

アニメは原作の1巻〜6巻を全18話で上手くまとめた（原作ラノベは現在も連載中）。一気見するには丁度いい作品です。

▶ 少年ジャンプ＋で連載されたSFミステリー『サマータイムレンダ』

とある孤島の集落を舞台にした真夏のホラー作品。地域伝承として伝わる「影」（ドッペルゲンガー）の正体めぐる謎解きもの。

日本アニメでおなじみの「死に戻り」を題材にした作品であり、ハマる人だとどっぷりハマる作品です。

アニメは全25話できれいに作品完結。ちょいグロ作品なので苦手な人は注意。