【2000年代の人気アニメまとめ】これだけは見ておきたい！テーマ別おすすめ作品まとめ

日本アニメの歴史的な転換点となった『エヴァンゲリオン』。『シン・ゴジラ』で知られる庵野秀明監督の代表作。

西暦2015年の日本を舞台にした世紀末SF。少年少女ら人型決戦兵器「エヴァンゲリオン」に乗り、迫りくる敵「使徒」と戦う。

"セカイ系”言わしめた「僕」と「ヒロイン」の関係性の描写に強み。碇シンジ＆綾波レイの関係性を通じて描かれる世界観設定が後のアニメ作品に多大な影響を及ぼした。『エヴァンゲリオン』の視聴有無いかんで『君の名は。』『進撃の巨人』ら人気作品の解釈も変わってくるレベル。

まずはTVアニメを見たい。次に"旧劇場版"こと1998年公開の『DEATH (TRUE)2 / Air / まごころを、君に』を見る。これでひととおり完結。

2007年から新劇場版がスタート。もともと総集編だと思われていたが、2作目からオリジナルのストーリーに突入。2021年公開の『シン・エヴァンゲリオン』で従来とは異なる完結を迎えた。

2000年代後半を代表する人気アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』。京都アニメーションが制作したことで知られる。

涼宮ハルヒめぐるドタバタ描いた学園コメディ。涼宮ハルヒが考える理想の学園生活を実現すべくクラブ活動「SOS団」を結成。あれこれ面倒ごとに首を突っ込んでいく。

作品自体は学園ものだが、それと同時に"セカイ系”アニメの正統・後継作でもある。世界線やループ説などSF要素盛り込み。面白くて切ない絶妙な味付けの作品に。

TVアニメは2006年版、2009年版の2種類あるが、2009年版を見れば問題なし。2009年版は2006年版にプラスαで新規エピソードを追加した完全版の位置付け。

商業作家デビューしたての新海誠監督の作品。新海誠監督は2002年に発表した『ほしのこえ』で商業作家デビューした。

ソ連っぽい架空の国に北海道（作中”エゾ”）が軍事占領され、南北に分断した戦後日本を舞台にしたSFミステリー。青森県に住む少年少女ら、北海道にそびえ立つ謎の巨塔に向かうべく奔走する。

作品ジャンル的にはセカイ系アニメ。歴史IFと恋愛IFを”世界線”で重ねて描写した。なおかつ、現実と夢が交錯する『君の名は。』に通ずる世界観あり、むしろ今となっては『君の名は。』がどれだけ丸くなった作品なのか理解できる。

いまさら説明する必要もない週刊少年ジャンプ原作の人気作『デスノート』。「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」と言えば未視聴者でも作品が理解できるかと思う。

（2006年当時の）少年ジャンプ作品では珍しく深夜帯に放送。夕方アニメでは実現できなかったであろう、そのダークな世界観を見事に描き上げた。アニメ『進撃の巨人』を手がけた荒木哲郎監督の初監督作品としても知られる。

TVアニメは37話で完結。TVアニメの総集編『リライト』が2作あるが、こっちは見ても見なくても問題ない。純然たる総集編（オリジナルカット多め）。

漫画家・久米田康治のブラックコメディ『絶望先生』。時事ネタ風刺コメディとして人気だった。2000年代当時の時事ネタ・政治ネタが楽しめるので、今となっては新味な発見あるかもしれない。

『化物語』『魔法少女まどか☆マギカ』で知られるアニメ制作会社・シャフト（SHAFT）が制作担当。なおかつ、新房昭之監督が作品を手がけたこともあり、シャフトらしい独特なアニメーション演出が多分に盛り込まれた。

原作漫画は完結したが、アニメは完結せず。時事ネタを題材にした作品なので、いまさらアニメ化されることもないかと思う。作品の最終回が気になる人は原作漫画も読みたい。

▼ シャフトが遊びまくったOP動画

▼ YouTube上で1話の無料配信あり

若かりし京都アニメーションが制作した学園コメディ。時事ネタ題材にしたコメディ劇として知られた。

京都アニメーションは2003年から元請け制作を開始。作画崩壊アニメが多かった2000年代の深夜アニメ界隈において、異様なまでのキレッキレなアニメーションで注目。『らき☆すた』もOPのダンスシーンが話題さらった。

作中に登場した神社のモデルとして知られる鷲宮神社（埼玉県）がアニメ聖地となり、聖地巡礼ブームの先駆けにもなった。

ひきこもり青年 × 宗教2世ヒロインが生きる喜び探していくブラック青春コメディ。

大学を中退してニートしてる青年が、謎多き宗教2世ヒロインとともに社会復帰を目指して奔走する。作品ジャンル的にはお仕事ドラマに近い仕上がり。

原作は2001年に発表された小説だが、奇しくも2024年現在でも違和感ない世界観の作品に。ニートにしろ宗教2世にしろ日本社会のアンダーグラウンドな世界がここにあり。2000年代の深夜アニメならではの鬱あるいは陰湿な空気あって今となっては新味な作品に映るかも知れない。

ちなみに”NHK"とは日本ひきこもり協会（Nihon Hikikomori Kyokai）の略で造語。日本放送協会ことNHKとは関係ない。

2000年代を代表する人気作。『コードギアス 反逆のルルーシュ』。

架空の大国「ブリタニア」に占領された現代日本が舞台。ブリタニアを打倒し、日本独立を果たすべく、主人公・ルルーシュが救世主「ゼロ」としてブリタニアに戦いを挑む。

いわゆるダークヒーローもの。怒涛の勢いとテンションで話が進むので1話から否応にも引き込まれる。名実ともに厨二キャラの代名詞となったルルーシュの名台詞やポージングにも注目したい。

2017年には劇場版総集編（3部作）も制作された。サブタイトルは第1章が『興道』、第2章が『叛道』、第3章が『皇道』。初見の人に向けた易しい総集編。TVアニメ全50話を見るのが面倒くさい人だと総集編でも問題ない。

2019年にはTVアニメのその後を描いた続編映画『復活のルルーシュ』を公開した。

平成ガンダムの中で最大ヒット。『機動戦士ガンダムSEED』。もともと土6枠で放送していた。

遺伝子操作によって類まれな能力を得て宇宙進出を果たした人類と、遺伝子操作を忌み嫌う人類との対立を描いた。

『機動戦士ガンダム』シリーズの世界観を原案にしたオリジナル脚本アニメ。従来のガンダム作品とは関係なく、ガンダムの前知識なしで楽しめる。ガンダム・デビュー作品にも最適。

20年来と公開延期が続いていた劇場版・最終章『ガンダム SEED FREEDOM』が2024年に公開。ようやく正式に完結した。

▼ YouTube上で1話の無料配信あり

女子高生が日本刀で切った張ったするダークファンタジー。謎の吸血生物が蔓延る現代日本（＆世界）を舞台に、特殊な血を持つ少女が戦いの旅に出る。

神山健治監督らが企画したアニメ・プロジェクト『BLOOD』初のアニメーション作品。血が飛びまくる男性視聴者を意識した作品だったが、美形キャラが多くて気づけば女性視聴者の方が増えてた逸話あり。

▼ OP動画

（2010年代に）スマホゲーム「FGO」がヒットしたFateシリーズ。もともとPC向けエロゲーとして始まった。

その第1作となるのが『Fate / stay night』。あらゆる願いを叶える「聖杯」めぐる戦いを描いたバトルファンタジー。

PCゲーム中の3ルート（3ヒロイン）をそれぞれアニメ化。2006年のTVアニメから始まり、2017年にひととおりの映像化が終了した。とりあえずまずは2006年のTVアニメ版（Aルート）からチェックしたい。

同人PCゲームから始まり、圧倒的な人気誇った『ひぐらしのなく頃に』。

田舎町を舞台にしたホラーミステリーもの。連続怪死・失踪事件の真相を追う。

アニメ・プロジェクトが非常に長く続いており、かれこれ最新作が2021年にTVアニメ化された。まずは第1作となる2006年版をチェックしたい。

PC向け恋愛アドベンチャーゲームとして始まった『Kanon』。

ストーリーを重視した泣きゲー（感動ゲーム）としてポジション確立。なおかつ、京都アニメーションがアニメ化したこともあり、現代アニメに通ずる美麗な背景シーンなど話題になった。

2002年にもアニメ化されたが、こちらはあまり注目されず。視聴する際は2006年版（京都アニメーション版）だけチェックしておけば問題ない。

細田守監督の事実上のデビュー作。SF作家、筒井康隆の同名小説をアニメ化した。

タイムリープ能力を得た女子高生の青春映画。私利私欲のためにタイムリープを活用していくドタバタ劇。「世界を救う」とかそういう大それた話ではない。

細田守監督はもともと東映アニメーションに在籍。『ONE PIECE』や『デジモン』の絵コンテなど担当していた。2006年に独立。2011年にスタジオ地図を設立。『竜とそばかすの姫』や『バケモノの子』などファンタジー系の作品で知られるように。

新海誠監督の名前をアニメオタクに知らしめた往年の名作。

小学校のクラスメイトだった男女のすれ違いを描いた切ないラブストーリー。

中学時代、高校時代、社会人と時間が流れ、抗うも抗うも全く関わりのない他人に別れていく。これもう本当に切なくて冬場に1人で見ると凍死しそうな勢い。

コミカライズ版では真のラストが描かれた。アニメを見たら（見てしまったら）こっちもチェックしたい。

『カウボーイビバップ』で知られる渡辺信一郎監督のオリジナル作品。

江戸時代の日本が舞台。用心棒のサムライ2人と少女1人の旅を描いた冒険もの。

サムライとヒップホップを組み合わせた渡辺信一郎監督ならではの洒落た作品に。時代考証を無視したトンデモ歴史ドラマで逆に注目さらった。

『カウボーイビバップ』つながりでVODが普及する以前から海外（特に欧米）での人気高かった。

▼ 作中楽曲（おしゃれ）

2010年前後にバンドブームを巻き起こした人気作『けいおん!』。京都アニメーションが制作した。

高校の軽音楽部を舞台にした、ユルくて平穏な日常を描いたほんわかもの。"趣味"を作品の土台に描いた日常系アニメの王道作品。従来のギャグ系アニメとは異なる日常系アニメの枠組みを提示した。

"京都アニメーション"の名前を大衆化した作品でもある。現代アニメに通づるキレっキレな演奏シーン、写実的な風景アニメーションで注目。アニメ聖地巡礼ブームも巻き起こした。

2010年代を代表する人気作。＜物語＞シリーズ。

人間の心が生み出すトラウマやコンプレックスを＜怪異＞と呼ばれる化け物として疑似描写した日常系ファンタジー作品。ただ戦うだけでは解決できない問題との向き合い方を描いた。

アニメ制作会社・シャフトが制作担当。その独特なアニメーション演出、音楽、コミカルな会話劇など含めて総合的に評価高い。

シリーズは以降も続いているが、とりあえずは『化物語』をチェックしたい。

▼ ED動画（"君の知らない物語"は＜物語＞シリーズ発の楽曲）

▼ 作品の雰囲気がわかる？PV（ネタバレなし）