がんばれば週末に一気見できる2クールアニメまとめ。
2クールで完結するアニメであれば、単純計算で528分(1話22分×24話)、約9時間で完走可能。週末ならギリ確保できる現実的な視聴時間かと思う。
この記事では、こうした週末に一気見するのにおすすめの2クールアニメを紹介する。アニメ選びの参考にしてみてほしい。
目次(タッチで移動)
青春ドラマ
ボールルームへようこそ
話数 | |
TVアニメ(2017年) | 24話 とりあえず完結 |
社交ダンスを題材にした青春アニメ。将来の夢がない男子中学生が、社交ダンスの才能を開花させていく王道スポ根もの。
あまり知られていない競技スポーツとしての”社交ダンス”をバトルものに仕上げた意欲作。ついつい先の展開が知りたくなる胸熱ストーリーあり。
原作は月刊少年マガジンで連載される同名漫画(現在は休載中)。アニメは作者公認の原作の先取り展開でとりあえず完結した。全24話でキリのいいところで見終わる。
氷菓
話数 | |
TVアニメ(2012年) | 22話 とりま完結 |
京都アニメーションが制作した日常系ミステリー。
高校生らが日常のふとした疑問や謎を解読していく、人が死なないミステリー。とある学校の”古典部”を舞台に先輩の謎、学校の謎、地域の謎など気になれば気になる、ちょっとした日常の謎を考察する会話劇。
京都アニメーションならではの丁寧なアニメーション描写と相まって熱狂的なファン生んだ同作。静かで物憂げな雰囲気が作品の味に。作中舞台は岐阜県高山市。アニメ聖地としてもすっかりおなじみに。
原作小説は完結していないが(というかほぼ連載ストップ)、アニメはとりあえずキリがいいところで見終わる。2クールアニメとして一気見したい人だと丁度いい。
▼ OP動画
▼ 作品の雰囲気
四月は君の嘘
話数 | |
TVアニメ(2014年) | 22話 完結 |
クラシック音楽を題材にしたヒューマンドラマ。訳あってピアノが弾けなくなった元神童ピアニストが、個性的な演奏するヴァイオリニストと出会い、再び音楽と向き合っていく再生の物語。
原作漫画はマンガ大賞ノミネートや講談社漫画賞など総なめにした2010年代前半の人気作。アニメは全22話で完結する。
ファンタジー
どろろ
話数 | |
TVアニメ(2019年) | 24話 完結 |
手塚治虫の未完の大作『どろろ』を50年ぶりにアニメ化。
戦国時代を舞台にしたバトルファンタジー。父親が受けた呪い(妖術)により身体が欠損した状態で生まれた主人公・百鬼丸。呪いを打ち倒し、自らの身体と人生を取り戻すために旅に出る。
いつの時代にもある「父親 vs 息子」の葛藤を作品に落とし込んだ。手塚治虫が天才たらしめん理由。アニメーション制作はMAPPAが担当。監督は『機動戦士ガンダムUC』『スパイファミリー』で知られる古橋一浩氏が手がけており、戦闘シーンなど迫力あって見もの。
原作漫画は完結していないが、アニメではオリジナルの最終回を用意して完結した。一気見したい人でも問題ない。
▼ OP動画
▼ 作品の雰囲気がわかるPV(戦闘シーンあり)
葬送のフリーレン
話数 | |
TVアニメ(2023年) | 28話 とりあえず完結 |
▶ アニメ&原作情報
2023年〜24年にかけて社会現象になった『葬送のフリーレン』。原作漫画は連載中だが、アニメは全28話でキリがいいところで見終わる。2クールアニメとして考えると丁度いい仕上がり。
1000年の時間を生きるエルフが、人間の友人を亡くして覚えた”悲しさ”の正体を知るべく冒険の旅に出るファンタジー作品。100年ちょいしか生きられない人間の人生とは?を過去の英雄の冒険談から紐解いていく哲学的な作品に。
非常に丁寧で綿密な心情描写が魅力。ファンタジーであり、バトル作品であり、日常系の雰囲気もある。週末にゆったりと作品を楽しみたい人におすすめ。
▼ OP動画
▼ 作品の雰囲気がわかるPV
▶ アニメの詳しい情報を見る(別ページ)
寄生獣 セイの格率
話数 | |
TVアニメ(2014年) | 25話 完結 |
1990年代の人気漫画『寄生獣』(きせいじゅう)を初のアニメ化。
人間を食料とする地球外生物「パラサイト」との戦いを描いたダークファンタジー。パラサイトと共存する身体になった主人公が、ただ戦うだけでは解決できぬ食物連鎖や生命倫理といった哲学的テーマと向き合っていく。
「寄生獣は哲学書」言われん所以。食物連鎖の頂点にあると勘違いしていた現代人類の浅はかさを辛辣に描き出した。
TVアニメは全25話で完結。グロ描写が多めなので苦手な人は注意。
SF
宇宙戦艦ヤマト2199(リメイク版)
話数 | |
TVアニメ(2013年) | 26話 完結 |
1970年代に放送された不朽の名作『宇宙戦艦ヤマト』を現代リメイク。
荒廃した地球を救うため、超常テクノロジーを持った惑星「イスカンダル」を目指す宇宙冒険もの。西暦2199年の地球と宇宙を舞台にした近未来SF。太陽系を超えて銀河系まで旅する宇宙ロマンの塊。
古参向けよりかは、新規ファン(若者ファン)の獲得を目指して今回リメイク。3DCGをふんだんに活用した派手な戦闘シーンが注目を集めた。原作者・松本零士が50年前に描いた、今見ても色あせないSF考察やSF描写も見どころの一つ。OPの絵コンテは『エヴァンゲリオン』の庵野秀明が担当した。
TVアニメは全26話で完結。以降のシリーズ作品もアニメ化あり、宇宙戦艦ヤマト2199が気に入ったらチェックしたい(詳しく)。
▼作品のおおよその雰囲気がわかるPV(もともと全7部の劇場版として公開していた)
▶ アニメの詳しい情報を見る(別ページ)
水星の魔女
話数 | |
TVアニメ1期(2022) | 12話 |
TVアニメ2期(2023) | 12話 完結 |
『機動戦士ガンダム』シリーズを原案にしたオリジナル脚本作品『水星の魔女』。従来のガンダム作品との関係なし。作品単体で楽しめる。
毒親に精神的に支配される少女の成長物語。ロボット技術者の育成学校に入学した少女が、お母さんのために頑張る表向きポップでピュアな学園ドラマだが、徐々にそのいびつさが明らかになっていく。
ガンダム作品ならではのバトル要素、SF要素こそあるものの、それ以上にヒューマンドラマの側面が強い。少女マンガのような心理心情をエグってくる作品が好きな人にこそおすすめ。
▼ あらすじ動画
▼ OP動画
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SSSS.GRIDMAN
話数 | |
TVアニメ(2018年) | 12話 完結 |
TVアニメ(2021年) | 12話 完結 |
劇場版(2023年) | 1作 完結 |
リアリティ重視の日常系・特撮アニメとして人気博した「グリッドマン」。
ウルトラマンの兄弟シリーズである特撮ドラマ『電光超人グリッドマン』を原案にアニメ化。巨大ヒーロー「グリッドマン」の力を得た高校生が、どこからともなく現れる怪獣の正体に迫る。
作品自体は特撮ものだが、非常に緻密で丁寧な脚本がベースにあり、一見すると日常系アニメかと勘違いする完成度。高校生の淡い恋愛模様もあり、青春かつ日常系かつ特撮ものといったところ。特撮ならではのバトルシーンもあって総合的に楽しめる。
TVアニメは12話でとりあえず完結。2021年には事実上の続編「SSSS.DYNAZENON」を放送。2023年には最終章「グリッドマン・ユニバース」を公開。晴れてシリーズ完結した。
▼ OP動画
▼ 作品の雰囲気
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ヒューマンドラマ
王様ランキング
話数 | |
TVアニメ(2021年) | 23話 ほぼ完結 |
▶ アニメ&原作情報
無能な王子様の成長を追ったヒューマン・ファンタジー。
障害(身体障害)により耳が聞こえず、口も聞けず、「王の器ではない」と周囲の人間に罵られながらも、ひたむきに王様になるべく努力していく成長物語。
作品テーマの重さに照らして作風はふんわり、ゆるやか。子どもでも楽しめるポップでカジュアルな作品に。なおかつ「障害者はかわいそうなのか?弱者なのか?」といった道徳的テーマをさらりと展開する1話1話深みのある魅せる作品に。
アニメは全23話でほぼ完結。原作漫画だと以降も話が続くが、原作が休載中で今後の展開は見込み薄。
▶ アニメの詳しい情報を見る(別ページ)
メガロボクス
話数 | |
TVアニメ1期(2018年) | 13話 |
TVアニメ2期(2021年) | 13話 完結 |
『あしたのジョー』連載50周年を記念して作られたオリジナル脚本アニメ。
『あしたのジョー』とはストーリー、キャラクターともに関係なし。単体で独立したオリジナル作品として楽しめる。
地下闘技場でその日暮らしをしていたボクサーが、プロ格闘技「メガロボクス」での成功を目指すボクシングアニメ。身体能力を拡張させる機械を用いた新世代ボクシングにあって、一切の機械を使わず、身体ひとつで戦う”ギア・レス・ジョー”の奮闘を描いた胸熱もの。
1970年代アニメのようなダークでハードコアで男くさい雰囲気が作品の味。男性なら9割方はハマるやつ。
▼ YouTube上で1話の無料配信あり
プラチナエンド
話数 | |
TVアニメ(2021年) | 24話 完結 |
『デスノート』コンビ(大場つぐみ×小畑健)が再度のタッグ組んだ人気作『プラチナエンド』。
”神”候補を決める戦いに選抜された13人の人間によるバトルロイヤル。自死願望が強かった”神”候補らが、各々の知恵と策略を駆使して生きる意味を見いだしていく。
『デスノート』以上に暗めのトーンの作品。というか相当に鬱な作品だが、生きる意味を探して奮闘する前向きな作品ではある。人生哲学を重視した作品を探している人だと丁度いい教材かもしれない。
TVアニメは全24話で完結。原作漫画の最後まで描ききった。
お仕事ドラマ(人生ドラマ)
SHIROBAKO
話数 | |
TVアニメ(2014年) | 24話 ほぼ完結 |
劇場版(2020年) | 1作 |
アニメ業界を舞台にしたお仕事アニメ『SHIROBAKO』(しろばこ)。
キラキラどころかブラックすぎるアニメ制作会社の勤務実態をリアルに描き、業界関係者から高い(?)評価を受けた同作。高卒でアニメ業界に飛び込んだアニメ制作進行、新人声優、脚本家などの奮闘を多面的に描き上げた。アニメ業界に興味のある人だと所々学べる要素があるかもしれない。
TVアニメは24話で完結。2020年の劇場版は追加エピソードでからなずしも視聴する必要はない。TVアニメ版がおもしろかったら劇場版も見ておきたい。
花咲くいろは
話数 | |
TVアニメ(2011年) | 26話 完結 |
劇場版(2013年) | 1話 |
P.A.WORKSが制作。『SHIROBAKO』と並ぶお仕事アニメの代表作。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で知られる脚本家、岡田麿里が執筆した。
わけあって旅館の仲居になった女子高生の奮闘劇。女将となるべく困難・努力・成長する王道中の王道のお仕事ドラマ。石川県の温泉街「湯涌温泉街」をモデルにしており、同作のヒットで一躍アニメ聖地として知られるように。
TVアニメだけでほぼ完結。劇場版はプラスアルファの内容に。
N・H・Kへようこそ!
話数 | |
TVアニメ(2006年) | 24話 完結 |
ひきこもり青年 × 宗教2世ヒロインが生きる喜び探していくブラック青春コメディ。
大学を中退してニートしてる青年が、謎多き宗教2世ヒロインとともに社会復帰を目指して奔走する。作品ジャンル的にはお仕事ドラマに近い仕上がりに。
原作は2001年に発表された小説だが、奇しくも2024年現在でも違和感ない世界観の作品に。ニートにしろ宗教2世にしろ日本社会のアンダーグラウンドな世界がここにあり。2000年代の深夜アニメならではの鬱あるいは陰湿な空気あって今となっては斬新な作品に映るかも知れない。
ちなみに”NHK"とは日本ひきこもり協会(Nihon Hikikomori Kyokai)の略で造語。日本放送協会ことNHKとは関係ない。
ミステリーもの
ブギーポップは笑わない
話数 | |
TVアニメ(2019年) | 18話 とりあえず完結 |
現代ラノベの始祖『ブギーポップは笑わない』をリメイク。
殺人鬼あるいは英雄として崇められる都市伝説「ブギーポップ」の正体めぐる群像劇。複数の時間軸、多様な人物の視点から描かれる王道ミステリー。回を追うごとに伏線回収されてく気持ちよさあり。
原作ラノベは1998年に発表。<物語>シリーズで知られる作家の西尾維新が”神”と崇める作品でもある。世界観なりストーリーなり雰囲気なり、随所に現代ラノベのテイスト見られる。ラノベ好きな人ならチェックしておきたい。
アニメは原作の1巻〜6巻を全18話で上手くまとめた(原作ラノベは現在も連載中)。一気見するにはちょうどいい。
サマータイムレンダ
話数 | |
TVアニメ(2022年) | 25話 完結 |
少年ジャンプ+で連載されたSFミステリー『サマータイムレンダ』。
とある孤島の集落を舞台にした真夏のホラー作品。地域伝承として伝わる「影」(ドッペルゲンガー)の正体めぐる謎解き&青春模様が展開される。日本アニメでおなじみの「死に戻り」を題材にした作品であり、ハマる人だとどっぷりハマる。
アニメは全25話できれいに作品完結。ちょいグロ作品なので苦手な人は注意。